【立ち上がるときに膝が痛い人へ】こんな原因を改善しましょう
ひざ痛の原因
【立ち上がるときに膝が痛い人へ】こんな原因を改善しましょう
しゃがむとき、歩き出すとき、階段を上るとき……。
膝の痛みを感じるタイミングには、いろんなケースがあります。
なかでも特に多いのが、立ち上がるときに膝が痛い! となるケースです。
今日は、どうして立ち上がるときに膝の痛みが生じるのか、
そのいくつかの原因についてお話ししましょう。
原因を理解していれば、それらへの対処が痛み解消のカギとなるのだと分かるはずです。
立ち上がるときの膝の痛み「スターティングペイン」の原因
しばらく座って休んだりした後に立ち上がろうとした際に、一瞬ズキッとした痛みが生じることがあります。
このように長時間動かない状態の後に立ち上がる際の痛みを「スターティング・ペイン」と呼んでいます。
その原因には、次のような事象が考えられます。
関節液が膝の中で循環しないから痛い
こちらの図をご覧ください。
膝関節を長時間動かさないでいると、関節内を満たしている関節液が関節内全体に循環せず、
図のように下方に溜まってしまいます。
このような状態になると、膝関節のクッションとしての働きが無くなってしまうため、
膝に痛みが生じると考えられます。
【関節液が溜まらないようにする対策】
関節液は膝関節を動かす事で関節内に循環させる事が出来ます。
ですので、立ち上がる前に膝を曲げ伸ばす運動を繰り返す事で
関節液が循環し立ち上がる時の衝撃を緩和してくれので
痛みに苦しんでいる方は是非お試し下さい!
体重による負荷が増加して膝が痛い
人が動く時に負荷となる外力は重力による体重、内力は筋力になります!
内力(筋力)が少ない場合はいかに関節にかかる負担を減らすか!が重要になります。
ドイツで行われた、人工膝関節内での測定によると、
■立つ動作は体重の2.5倍
■歩行は体重の約3.2倍
■階段は体重の約3.5倍
これくらいの負荷が随時かかっているのです。
例えば体重が10キロ減ったら、階段での体重の負荷は25キロ分減る計算になります。
【体重の負荷を軽減する対策】
なるべく負担が少ない方が膝にとっては良いですね(^^)/
ただし無理な減量は健康に良くありません。
それに筋力が低下してしまい、内力が低下してしまことにもなりかねません。
適切な体重のコントロールを行い、膝への負担を減らしていきましょう!
アライメント不良による負荷の集中で膝が痛い
アライメント不良とは、いわゆるO脚やX脚の事です。
人の足の姿勢としては、少しX脚気味になっています。
角度でいうと176°で、この角度になることによって、荷重を上手に分散させています。
しかし、アライメント不良が起こると、荷重が膝の内側や外側に集中してしまいます。
立ち上がる時は体重の2.5倍かかるとお話しましたが、
その負荷が内側や外側、一方方向にかかってしまったら、とんでもない負荷になりまね(>_<)
【アライメント不良を改善する対策】
股関節、膝関節、足関節の左右のバランスを整える必要があります。
そのためには運動やストレッチなどのリハビリが必要になってきます!
足関節の可動域制限で立ち上がりにくい
立ち上がりの動作は、膝関節だけでなく、足関節も関係します。
まず足関節の機能としては、「底屈」と「背屈」という動きをおさえておきましょう。
参考可動域は、
・底屈 45°
・背屈 20°
となります。
「立ち上がり動作」はこの中でも背屈がポイントになります。
この画像を見て頂くと分かる様に、
左から②番目から④番目にかけての動作で、足首が背屈という機能を必要とします。
ふくらはぎの筋肉が硬くなり、この足関節の背屈の可動域が制限されると、
立ち上がりにくくなってしまい、腕の支えが必要になります。
【足関節の可動域制限への対策】
足首の背屈に関係する、ふくらはぎのストレッチを行いましょう。