変形性膝関節症の痛みについて
変形性膝関節症
変形性膝関節症の痛みについて
こんにちは!
宮田です!
前回は筋肉を柔らかくしたい人向けに記事を書きました。
今回は筋肉の方さや動きの制限ではなく痛みにいてお話します。
痛みとは
『実質的または潜在的な組織損傷に伴う、あるいはこのような損傷を表現する詞を使って述べられる不快な感覚・情動体験』
と定義されています。
痛みを急性痛と慢性痛に分けて話します。
今回は侵害受容性痛を急性痛とします。
侵害受容性の刺激は以下4つとされています。
・45°以上5°以下の温度
・メカニカルストレス(圧力、張力、前断力などの力学的な刺激)
・化学刺激(炎症など)
・これが合わさった刺激
これらの刺激を感じた際に体、危険信号として痛みを発します。
これを膝関節に置き換えるとケガをした時です。
・膝を急激なスピードで捻じってしまった。
・ぶつけてしまった。
・コンタクトにより急激な外力がかかってしまった
・組織損傷や免疫疾患による炎症がある場合
等々
変形性膝関節症では構造的問題により組織に過剰なメカニカルストレス(力学的な刺激)炎症により痛みを感じている場合があります。
免疫疾患以外は基本的には自然治癒をして行く物です。
これらの対処には下記を用いる場合が多いと思います。
・あまりにも痛い場合炎症止めなどの痛み止め
・RICE処置による炎症の抑制
もう一つが慢性痛
慢性疼痛は典型的には 3 ヶ月以上持続する、または通常の治癒期間を超えて持続する痛みと定義されています。
・慢性的な腰痛や頸部痛、そして関節痛など骨格組織の痛み
・脳、脊髄、神経組織障害による神経組織の痛み
・痛みの感作などによる機能性の痛み
・その他癌の痛みなど
これらの種類が存在します。これらが引き起こされる要因は
身体的要因に含まれるもの
炎症、ストレス、筋緊張、損傷、組織の劣化、姿勢の問題、筋のバランス不良(ある領域の強い筋と他の領域の弱い筋)、アレルギー/感受性、疾病の進行具合(例えば、自己免疫疾患、がん)、先天的疾患の進行状態(例えば、鎌状赤血球性貧血)、栄養不良、障害された身体機能、不充分な睡眠、筋のオーバーユース、
これらの生物学的要因
精神的、環境的要因に含まれるもの
抑うつ、不安、外傷後ストレス障害、社会的孤立(家族や人間関係など)、ネガティブな影響を与えるストレス要因、身体的または精神的依存や外傷、セックス依存、疾患への罹患など、社会や精神的な要因から影響を受けます。
これら慢性痛の予防として健康的な生活をする事が推奨されています。
・健康的な食事と体重の維持
・運動習慣
・大量のアルコール摂取や喫煙などの不健康な行動の排除
・様々な健康的姿勢での仕事と休息
・横隔膜筋を使った深呼吸によるストレス管理、楽しい活動への参加、どんな時でも不必要な
・ストレスの元を減らす
・ 必要な時にカウンセリングまたは心理/行動療法を受ける
参考元
http://s3.amazonaws.com/rdcms-iasp/files/production/public/1_GY%202020%20Japanese%20Preventing%20Pain-%20An%20Introduction.pdf
変形性膝関節症は構造的、機能的、社会的、心理的の要因から痛みを身体が発しています。
当院におけるPRP-FDや幹細胞治療はは構造的問題に対する治療です。
それ以外の要素に関しては運動や生活習慣、リハビリ等でアドバイスを行い
膝関節でお困りの方に対してサポートして行きます。
次回は膝関節の構造と痛みについてお話します。