
膝に水が溜まる原因は?

ひざ痛の原因
膝に水が溜まる原因は?
こんにちは?
もうそろそろGWになりますが、緊急事態宣言が発令されましたね(*_*;
当院は、感染症対策を万全に行い、診療を行っております。
今日は、当院にご来院される方で、膝に水が溜まるとお話頂く事が多いので、膝に水が溜まる原因や治療法についてお話していきたいと思います。
膝に水がたまる原因は?
なぜ水がたまるのか?
膝に水がたまる理由の一例をご紹介していきます。
加齢による膝関節の炎症
加齢により関節が劣化し、クッションの役割を果たす軟骨もすり減っていきます。
その為、骨と骨同士がぶつかりやすく、炎症も起こりやすくなります。
また、軟骨が破壊される時にその破片が膝の関節の中に飛び散った場合にも、炎症がひどくなる場合があります。
膝関節の病気
リウマチや変形性膝関節症など、関節が傷んでいく病気にかかると、
関節が炎症を起こしやすくなり膝に水がたまります。
病気が原因の場合は関節の治療を行っても、すぐに炎症が再発してしまうでしょう。
ですから、関節の炎症をしずめる治療と平行して、病気そのものの治療をしていく必要があります。
運動中のけがや事故
どのような運動でも、膝は使います。
特に、走るスポーツは膝を酷使するでしょう。
子どものころから厳しい練習をしていると、膝の故障が多くなります。
また、事故でけがをしても関節が破壊されて水がたまりやすくなるのです。
このような場合は、膝を酷使することをまずやめてください。
無理をすると、膝関節が一生元に戻らなくなってしまうこともあります。
かつて、野球をしすぎて肘を痛めてしまうことを、「野球肘」と言いましたが、
今は、サッカーの練習をしすぎて膝を痛める子どもも増え、「サッカー膝」という症状があるそうです。
また、けがをしている場合は膝に水ではなく、血がたまる可能性もあります。
膝の使い過ぎ
長時間の立仕事や歩き仕事などをしていると、若くても膝に水がたまる場合があります。
このような場合は、膝をしばらく休ませることが第一です。
「若いから」と言って無理をすると、膝関節が弱くなって、将来歩けなくなる可能性が高くなります。
膝に水がたまったときの正しい治療法
膝に水がたまる原因はお分かりいただけたでしょうか。
膝の水を抜くとクセになると心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
このような原因があるから、膝の水を抜くだけの治療では不十分で、
きちんと治療しないとまた水がたまってしまうのです。
もし膝に水がたまっているかもしれないと思ったら、まずは整形外科を受診しましょう。
触診したりMRI検査をすれば、膝に水がたまっているかどうかはすぐに分かります。
医師の適切な診断のもと、治療を行いましょう。
投薬による治療
膝の炎症を抑え、膝の痛みをやわらげる薬を注射したり内服したりすることで、
水がたまりにくくするのも治療法のひとつです。
→治療が長期間になることもあります。
手術による治療
リウマチなどで関節が変形したり、変形性膝関節症がひどくなったりした場合は、
人工関節を入れた方が、有効な場合があります。
投薬治療を続けてみて効果が見られないようでしたら、
医師から手術を勧められることもあるでしょう。
→手術後はリハビリのため、1か月ほどの入院が必要になります。
膝の水たまり、まずは適切な診断を
膝にたまる水に対して、治療法と予防法をご紹介しましたが、原因は人それぞれに異なります。
そのため、繰り返しになりますが、まずは適切な診断を受けることが重要。
自分に合った治療法や予防法の指示を、主治医からもらいましょう。