股関節臼蓋形成不全と膝痛の関係性
股関節臼蓋形成不全と膝痛の関係性
こんにちは、宮田です。
今日はタイトルの通り、股関節臼蓋形成不全と膝痛の関連性についてお話をしたいと思います。
そもそも股関節は人体の関節の中で一番安定性の高い関節と言えます。
大腿骨頭という「ももの骨」の先端が股関節の「臼蓋」(きゅうがい)と呼ばれる、穴の中にはまっている構造になっています。
肩関節も股関節と同じ構造になっていますが、肩関節に比べて穴にはまっている割合が非常に大きく、股関節は非常に安定した関節となっています。
ただ股関節臼蓋形成不全の方は、この本来の穴自体が非常に小さいため(骨の構造上の問題)、ももの骨の先端がはまりきっておらず剥き出しになっているような状態の事を言います。簡単に言うと骨の成長不足のような状態です。
その成長不足があると、人間は自然と他の部分で負担を代償しようとします。
結果、股関節から始まって膝関節に付着する大腿四頭筋をはじめ太もも(大腿骨)に関連する筋肉に掛かるストレスが増えてきます。
そのためそのような状態が長く続くと膝痛にも繋がっていくこととなります。
年齢が若いうちは筋力もあるため、あまり症状を自覚することはありませんが、年齢が進むにつれて筋力が低下し骨も老化していくことで、徐々に症状が強くなり股関節痛や膝痛としてある時に痛みを自覚することが出てきます。
日々の運動やリハビリを頑張っても骨を強くすることは出来ませんが、
筋肉の柔軟性を上げたり筋力を向上することで、かかるストレスを軽減したり耐久力を上げることが重要になります。
膝痛だけでなく股関節痛も同時に自覚されている方などは一度早めにレントゲンなどで確認することが重要になりますので、
よければ一度受診を検討されてみてはいかがでしょうか?