前十字靭帯と変形について
前十字靭帯と変形について
皆さまこんにちは。
宮田です。
本日はタイトルの通り「前十字靭帯と変形」について少しお話をしていこうと思います。
前十字靭帯は膝の中でも4つある代表的な靭帯の中でも特に重要となる靭帯になります。
主な働きは脛骨(けいこつ、すねの骨)の前側へのずれを抑えるのと、内側への捻りを抑える2つの働きがあります。
前十字靭帯は特にスポーツ活動の際に膝をひねったりすることで損傷しやすく、
損傷の程度によっては、膝が抜けるような感覚の「膝崩れ」を起こしたりするようになります。
このようにスポーツ活動によって起こりやすい、前十字靭帯の損傷ですが、
膝関節の変形が進行する事で、靭帯が摩耗して自然に断裂してしまい、膝崩れを起こすようになります。
前十字靭帯がもし断裂している場合は、手術などで靭帯を再建する事が一般的ですが、
変形によって靭帯が断裂している場合は、再建手術が適応にならない事が多く、人工関節を勧められることが多いです。
スポーツ活動などを行っていないのに膝が抜けるような感覚がする方、明らかに膝の形が曲がってきたという方などで、
人工関節を勧められているが、手術を避けたいという方は、是非一度受診をご検討下さい。