むくみと膝の痛み
むくみと膝の痛み
宮田です。
寒い日が増えてきましたが膝の痛い日は増えていませんでしょうか?
今日は寒い日に起きやすいむくみ(浮腫)と膝の痛みとの関係性についてお話をしたいと思います。
むくみの原因は多岐にわたりますため細かい説明は省きますが、筋肉のトラブルでも起こることがあります。
むくんだ時の対策としては、①適度な運動②塩分の摂取を控える③アルコールの摂取を控えるなどを上げられる事が多いです。リハビリに因んで『①適度な運動』がなぜ重要になるかを説明していきたいと思います。
人間は重力下で生活している関係で、血管が動脈硬化などで狭小化していたとしても末梢にも血液は基本的には行きます。ただ動脈硬化が進んでいると、行き渡った血液が心臓に戻ってくる働きが弱くなります。人間は身体を動かす(=筋肉を動かす)時にエネルギーを消費します。筋肉を動かした際に生まれた老廃物が血管内に残ることになります。通常血液の循環がしっかり行われている場合は、老廃物を含んだ血液が心臓でろ過され、綺麗な血液に変わりまた身体をめぐることになりますが、この働きが弱くなっている為、老廃物が残っている状態が通常より長く続いてしまいます。筋肉にも血管が通っていますので、その上側にある筋肉が硬くなることで血液循環が悪くなり結果むくみが生じやすい状態になってしまいます。
そこで適度な運動を心掛けて頂くと、運動をすることで筋肉が温まり硬い筋肉が熱を帯びることによっていつもより柔らかい状態になります。そうなるといつも押しつぶされている血管がいつもより広がった状態に変わり、血液の循環がしやすい状態に変わります。また運動によって筋肉がついてくるとむくみにくい身体にもなります。膝の痛みが強くてなかなか運動が出来ない方もいらっしゃると思いますが、ゆっくり歩いたり、ベッドに寝ながら膝を曲げ伸ばしするだけでも良いので、是非無理のない範囲で運動を心掛けて下さい。